われら仲間たち

フォークグループ・「でえげっさあ」
白山市・川崎 正美(小学校教員)
「フォークソングは才能のない人のための音楽だ」
 10年あまり前、に出会った言葉です。この言葉を教えてくれたのはフォークシンガーの笠木透さんです。彼は日本のフォークソ
ングの草分け的存在で、流行に流されることなく、フォークソングの本流を歩み続けてきた人です。「まずは表現してみよう。そこから始まるのだよ」「人と人をつなぐ。その間に歌があるのだよ」とも教えられました。
 この言葉に共鳴した音楽好きが集まって誕生したのがフォークグループ「でえげっさあ」です。1995年の秋でした。「でえげっさあ」とは白山ろくの方言で「どういうことだそれは!?」という意味です。「社会にもの申して行こう」という意志が込められています。メンバーは学校の教員3人と病院の薬剤師、それに後から加わった紅一点の幼稚園教員の合わせて5人です。
 才能がないわけですから、オリジナリティーだけが売りです。プロの人たちがけっして歌うことのない、石川の自然や働く人、文化、農業などを主なテーマに毎年十数曲の歌を作り、オリジナルは140曲あまりとなりました。それらを携えて、金沢や加賀で年に30回程度のコンサートをさせてもらっています。先日の「はくい福祉まつり」は久しぶりの能登出張でした。お呼びいただき本当にありがとうございました。
「でえげっさ」の演奏風景 また、他の人たちとの活動にも取り組んでいます。どういうわけか家族や友人に障害者が多く、彼らと一緒に歌づくりやコンサート活動もしています。そのうちの一人ナベちゃん」は東京在住で筋ジストロフィーです。ボランティアに車いすを押してもらいながら石川にやってきます。もう一人は我が息子、先天性の水頭症の小学二年生です。苦手なことが多いのですが、音楽だけは大好きで、三本弦の楽器ストラムスティックを弾き、ドラムをたたきます。それに精神障害者の「よっちゃん」を加えた三人
と「でえげっさあ」で年に一、二度コンサートをしています。お世辞にもうまいと言えない演奏ですが、そんなことは問題外。きいた人はみな、障害を持った彼らの表現に元気づけられるのです。最近ではあちこちからお座敷がかかるようにもなりました。
 その他、小松の保育士のみなさんと「フォークソングセミナー」を開催し、歌づくりの学習をしたり創造したりしています。その発表会も先日行いました。「人と人をつなぐ。その間に歌がある」本当にそうだなあと実感する昨今です。みなさんもぜひ歌づくりやってみませんか?